会話の不安を解消するための心の準備。 | 「ひと」と「ひと」の間を考える。『rooftop』〜コミュニケーションとコミュニティ〜

2016/05/16

会話の不安を解消するための心の準備。

[知識]

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会話をすることに不安を感じたり、苦手意識をもっているという人は少なくないように思います。

会話が続かなかったらどうしよう、うまく話せなかったらどうしよう、などと考えてしまい、色々な会話の技術を学んでも実際の会話に踏み出せないこともあるかもしれません。

ここでは、そんな会話の不安や苦手意識を解消するための心や身体の準備について記載しています。

心や身体の準備をしておくことで、不安を解消できたり軽減できたりするだけでなく、会話を発展させることも可能になります。

また、会話の不安が大きいときは、実際の会話に踏み出さず、準備だけしてみても良いと思います。少し自信がついた段階で、できそうなことから始めれば良いのです。

まずは会話の準備をすることで、会話と仲良くなろうとすることが大切だと思います。急に仲良くなる必要はなく、仲良くなろうという意識が大切です。

会話との仲が悪いと、どうしても会話から腰が引けてしまい、その結果、相手もつまらないのかなと不安になってしまうからです。

会話は自分と相手との距離を縮めるものといえますが、まずは自分と会話との距離を縮めてみると良いと思います。

はじめに:無理に不安を解消しようとしなくても良い。

少し矛盾するようですが、無理に不安を解消しようとする必要はないと思います。

会話に限らずですが、不安という気持ちがあるからこそ、しっかりと下調べをしたり、計画を立てたり、準備ができたりもします。

ある意味、しっかり者、ともいえます。

さて、「不安」と似た言葉に「恐怖」がありますが、この二つの言葉のニュアンスは少し異なります。

「恐怖」は、虫が怖い、高い所が怖い、というように対象が具体的ではっきりとしています。虫がいなくなれば恐怖もなくなります。

それに対して「不安」は、恐怖よりも対象が曖昧であるため、消すのも難しくなってきます。

また、「不安」が気持ちの安定につながっている場合もあるかもしれません。

そのため、「不安」を解消しようとするのではなく、むしろ「不安」と仲良くしたり、「不安」を利用して準備をしたり、「不安」との付き合い方を考えることが大切ではないかと思います。

会話の準備①:話題を探しておく。

ここからは、会話の準備について具体的に記載していきます。

まずは、事前にいくつか話題を探しておくことは、会話がスムーズになることが多いのでオススメです。

また、もし会話が止まったらこの話題に切り替えようと思えるので、話題のストックはお守りのような存在となり、会話の不安を軽減してくれるかもしれません。

探しておく話題は、相手との共通の趣味でも良いし、最近のテレビ番組やニュースなどでも良いでしょう。

チャンスがあればその話題を話してみても良いですが、実際に話すかどうかは、それほど重要ではありません。

大切なのは、話題を探してみること自体です。

前述のように、会話に対して苦手意識があると、どうしても会話から腰が引けてしまうので、相手に「話したくないのかな」と不安に思われてしまうこともあります。

話題を探してみるということは、会話への意識を高めることにつながるので、自然と前向きに会話へ向かえるようになります。

また、普段からアンテナを張っておくことで、自分の知識が増えたり、興味の幅が広がったり、嬉しい副産物が得られることもあります。

会話の準備②:会話がうまい人を観察してみる。

身近な人の会話を観察してみることは、自分の会話を見直したり、会話の技術を向上させる上でとても大切です。

実践の場面を見て参考にしながら、自分にもできそうなやり方を探すこともできます。

スポーツ選手が、他の選手のフォームや他のチームの連携を研究して、自分の技術に取り入れるのと似ています。

相槌の打ち方やタイミング、言葉選び、表情、姿勢など、盗める技術はどんどん盗むのが良いと思います。

また、話す内容や会話の広げ方のヒントも得られると思います。場面に合わせた話題の選び方や、関係性に合わせた質問の仕方など、思いのほか多くのヒントが得られます。

自分にもできそうなやり方が見つかったら、真似をしてみるのも良いと思います。

会話の準備③:うまく話さないことに決めておく。

苦手なことはうまくできなくて当然です。

うまく話そうとするのではなく、失敗することを目的とするくらいの意識で良いかもしれません。

成功よりも失敗から学ぶことの方が多いものです。

何より大きな失敗は、話さないまま終わることかもしれません。

こんなことを書いている僕も、実は会話が苦手で、会話が続かないと感じた経験は数え切れません。

でも、職場やプライベートなど色々な場面で少しずつ話してみることで、技術や勇気や覚悟も身についていき、人付き合いやコミュニケーションがうまいと言われるようにもなりました。

今でも人前で話すときは緊張することの方が多いので、そんなときは、うまく話さないことに決めています。

会話の準備④:多めに話そうと決めておく。

会話に苦手意識を感じていると、自分が話すターンを早く終わらせようとしてしまったり、簡単な答えで会話を閉じてしまうことも少なくありません。

その結果、話が続かなかったり、自分も相手も次の話題を探すのに苦労したりします。

そんなときは、プラスアルファの情報を付け加えて話したり、思っているより多めに話そうと決めておくと良いと思います。

例えば、「スポーツは好きですか?」という質問に対して、「はい、好きです」と答えるだけでなく、「はい、特に野球が大好きです」とか、「はい、毎月スタジアムにサッカー観戦に行きます」とか、具体的な情報を加えて答えるイメージです。

その答えからさらに、「僕も高校時代に野球をやっていました」とか、「どこのチームが好きなんですか?」とか、会話が広がっていきます。

とはいえ、自分のことを話すのは勇気がいる場合もあるので、無理に全てを開示する必要はありません。

相手に応じて開示できる内容を考えたり、自分の内面についてもアンテナを張って、好きなことや価値観などの話題を探しておくことが大切だと思います。

おわりに:会話ってもっと自由なもの。

先日、喫茶店で、日本人の女性と外国人の男性が二人で会話をしていました。

隣の席でなんとなく聞いていると、女性は日本語で、男性は英語で話しているのが聞こえてきました。

少し驚きましたが、会話はしっかりと成立しているようでした。

会話がうまいといわれるような人たちはいますが、会話やコミュニケーションは、僕たちが思っているより、もっと自由なものかもしれません。

曖昧な表現だけでやり取りができる人たちもいるし、そもそも会話をしなくても居心地の良い関係というのもあります。

会話は、思いを伝えたり、関係性を発展させたり、問題を解決したりする上でとても大切なものではありますが、会話が全てではありません。

そんなことも考えた上で会話の技術を学んだり準備をしたりすれば、少しずつ会話と仲良くなっていけると、僕は思っています。

 

最後まで読んで頂きありがとうございます☆

不安は準備するための大切な力。

 

【関連ブログはこちら】

会話が苦手な人のためのコミュニケーションの技術(基礎技術編)。

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