ホメオスタシスとストレスについて。 | 「ひと」と「ひと」の間を考える。『rooftop』〜コミュニケーションとコミュニティ〜

2017/03/21

ホメオスタシスとストレスについて。

[知識]

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ストレスということばはよく聞きますが、そもそもストレスとは何でしょうか。

ここでは、ストレスを減らすヒントを得るために、ストレスやそれに対抗するチカラについて記載しています。

ホメオスタシスとは。

ストレスについて記載する前に、まずは、僕たちに元々備わっているストレスに対抗するチカラについて記載します。

僕たちには、身体の内外の環境が変化しても、常に自分の身体を一定に保とうとする機能が備わっています。

この機能をホメオスタシス(恒常性)といいます。

僕たちはホメオスタシスのおかげで、例えば、暑い日には汗をかいて熱を発散したり、水分補給が必要になったらのどの渇きを感じさせたりして、体温や水分量などの状態を一定に保ち、生命を維持することができています。

基本的には僕たちが意識しなくても、ホメオスタシスは身体を一定に保つように働きます。

でも、暑い日に長時間、水分補給もせずに過ごしていると、脱水症状で倒れてしまうように、ホメオスタシスの限界を超えると様々な不調が引き起こされてしまいます。

そうなる前に水分補給をしたり、日陰を探したり、何らかの意識的な対策が大切になってきます。

このような生体的なホメオスタシスに加えて、心理的なホメオスタシスも僕たちには備わっています。

例えば、怒られて落ち込んでも時間が経てば忘れたり、気にならなくなったりして、普段の気持ちに戻ることができます。

ホメオスタシスによって、僕たちは心理的にも一定に保たれているわけです。

でも、仕事の失敗や怒られることが重なり、恐怖や不安の状態が長く続くと、ホメオスタシスの限界を超えてしまい、普段の気持ちに戻れないこともあります。

さらには、僕たちの身体をコントロールしている神経系・免疫系・内分泌系のバランスも崩れ、様々な身体の不調が現れる場合もあります。

暑い日に水分補給をするように、心理的にも何らかの意識的な対策が必要になってくるわけです。

ストレスとは。

ストレスとは、上述のように、身体の内外の環境が変化したときに、ホメオスタシスが身体を一定に保つように反応している状態のことです。

外部からの刺激自体をストレスと呼ぶこともありますが、ここでは、それはストレス要因といい、それに対する身体の反応をストレス反応といいます。

ストレス要因には下記のように様々なものがあります。

物理的要因:温度、湿度、騒音、振動、照度など

化学的要因:粉塵、ホルムアルデヒドなど

生物学的要因:細菌、ウィルスなど

心理社会的要因:失業、仕事、家庭問題など

また、結婚や昇進など周りの人から見ると良い出来事も、本人にとっては大きな環境の変化であるため、ストレス要因となる場合も少なくありません。

そして、ストレス反応には下記のように様々なものがあります。

身体症状:睡眠障害、食欲不振、性欲の変化、頭痛、耳鳴りなど

精神症状:緊張、不安、焦燥、怒り、抑うつ気分、意欲低下など

行動反応:飲酒量の増加、喫煙量の増加、生活リズムの変化など

ストレス反応が一時的なものであれば問題は少ないといえます。

また、例えば、不安な気持ちになるからこそしっかりと準備ができる、というように、必要なストレス反応もあります。

でも、夜に眠れないことで朝は起きれなくなり遅刻を繰り返すなど、社会生活に支障が出てきている場合は注意が必要です。専門医に相談する必要もあるかもしれません。

まずは、自分のストレス反応に気付くことが、ストレスに対応する第一歩だと思います。



認知について。

上述のように、様々なものがストレス要因となり得ますが、ある状況や出来事がストレス要因となるかどうか、また、どの程度の強さのストレス要因となるかは、人それぞれ異なります。

その状況や出来事をどのように認知するかは、人それぞれ異なるからです。

例えば、上司に怒られたことに対して、どうせ自分は駄目な人間だと考えるのか、自分の成長のためのチャンスと捉えるのか、人それぞれ異なります。

どの捉え方が良い・悪いではなく、同じ出来事を経験しても、認知の仕方やストレスの感じ方は異なるということです。

このような自分の認知の癖のようなものを知ることは、ストレスを減らす鍵になります。

ストレスへの対処について。

ストレスに対処して、ホメオスタシスを維持しながら暮らすためには、ストレス要因を除去・軽減することと、ストレス耐性を強化することという2つのアプローチが大切です。

温度や湿度などの物理的なストレス要因は、比較的、除去・軽減することは簡単かもしれません。

でも、職場や学校の人間関係のなどの心理社会的なストレス要因は、除去・軽減するのは難しいことが多いものです。

職場においては、環境が変わったり苦手な人がいなくなることは稀ですし、そう簡単に転職するわけにもいきません。

そのため、ストレス耐性を強化することも必要になってきます。

ストレス耐性を強化するためには、ストレス要因との付き合い方を工夫したり、認知や考え方を変えてみることも大切です。

例えば、重い荷物を運ぶ作業を、単純に辛い仕事と捉えるか、筋トレになってラッキーと捉えるかによって、ストレスや仕事への意欲は大きく変わります。

また、比喩的にいえば、作業を繰り返すことで筋肉が付いて、仕事への耐性が高まっていきます。

職場でのコミュニケーションについても同様のことがいえます。

相手はそう簡単に変えることができませんが、自分は変えることができます。

コミュニケーションや相手に対する認知を変え、少しずつ実践してみるだけで、ストレス耐性が強化され、もっと楽しく、もっと楽にコミュニケーションが取れると思います。

[この記事のポイント]

・僕たちにはストレスに対抗する機能、ホメオスタシスが備わっている。

・ホメオスタシスには限界がある。

・様々なものがストレス要因になり得る。

・ストレスに対処するためには、除去・軽減だけでなく、認知を変えてみることも大切。

 

最後まで読んで頂きありがとうございます☆



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