2016/10/24

シェアハウスの一冊『ゆれる』西川美和

[ シェアハウスの本たち ]

2006年に公開された同名映画を、西川美和監督が自ら小説化した作品です。

故郷の田舎町を嫌って都会へ飛び出した弟と、実家にとどまり家業を継いだ兄。

対照的な二人の関係は、幼馴染の女性が吊り橋から落ちて死んでしまうことによって大きく動き始める。

なぜ落ちたのか?

吊り橋はゆれ、兄弟の気持ちはゆれ、二人の関係はゆれる。

様々な登場人物の視点から、少しずつ真実が描かれていきます。

『ディア・ドクター』や『夢売るふたり』など、西川美和監督の映画が好きだったので、読んでみました。

人間関係の捉え方や描き方が好きで、登場人物たちの嫉妬や羨望や罪悪感といった少しイヤな部分を表現するのがうまいな、と僕は感じています。

そして、僕自身もそんなイヤな部分なしには暮らしていけないな、と感じるので、登場人物やストーリーに共感していけるのではないかと思います。

 

最後まで読んで頂きありがとうございます☆