2016/12/09

図書館ってどんなところ?

[ シェアハウスの雑談 ]

図書館ってどんなところでしょうか?

一般的には、本やCDなどの資料を収集・整理・保存して、利用者に提供する施設といえます。

図書館では、本が読んだり借りたりすることができますし、最近ではカフェが併設されている図書館や、ビブリオバトルやお話会などのイベントを開催している図書館もあります。

また、普段は意識しないかもしれませんが、調べてみると、図書館は意外と身近な場所にあったりもします。

ここでは、そんな図書館の色々な機能や種類などを紹介していきます。

図書館について知ることで、色々な使い方や楽しみ方を発見してもらえると嬉しいです。

【目次】
図書館の機能
図書館の中のコーナー
図書館の本の並び方
図書館の種類
色々な図書館(準備中)

図書館の機能

図書館には色々な機能があります。

主なものは以下の通りですが、これ以外にも独自の機能をもっている図書館もあります。

本を読む

図書館にはたくさんの本があります。

小説やエッセイ、歴史や科学や工業の本、絵本や紙芝居、芸術の本、新聞や雑誌もあります。

本を買うことはできませんが、無料で読むことができますので、気になる本があったら試しに少しだけ読んでみたり、ちらっと中をのぞいてみたりできます。

本が気に入ったら、席に座ってじっくり読むこともできますし、貸出カードを作れば借りて帰ることもできます。

また、自分で持ってきた本を読むこともできます。図書館は静かな場所ですので、他の場所よりもゆっくりと集中して読めるかもしれません。

本を借りる

気に入った本をじっくりと読みたいときは、本を借りて帰ることができます。

基本的には、図書館のカウンターで貸出カードを作ることで、本が借りられるようになります。

貸出カードが作れる条件は、都内や市内に住んでいればOK、都内に通勤や通学をしていればOKなど、図書館ごとに異なります。

また、一度に借りられる冊数や期間も図書館ごとに異なります。

条件に当てはまらず貸出カードが作れなくても、図書館の中で読むことは可能です。そもそも、貸出を行っておらず、館内での閲覧のみ可能という図書館もあります。

また、図書館どうしはネットワークで横につながっているので、その図書館に置いていない本でも、他の図書館から取り寄せてもらえる場合もあります。

勉強や仕事をする

図書館では勉強や仕事をすることもできます。

最近は、Wi-Fiや電源が使える図書館もあるので、パソコン作業なども行いやすくなってきました。

ただし、パソコンなどを持ち込む場合は、専用の席が決まっていたり、利用時間の制限があったりするので、カウンターで確認すると良いでしょう。

調べる

図書館にはたくさんの情報があふれています。

個人ではあまり持っていないような大きな図鑑や事典、古くなって本屋さんには置いていないような本などもあるので、色々なことを調べることができます。

検索機を使ってキーワードから目的の本を探しても良いし、レファレンスコーナーでスタッフに相談してみても良いでしょう。

音楽を聴く・映像を見る

CDが置いてある図書館もあり、貸出ができたり、館内で試聴できる場合もあります。

洋楽や邦楽、ロックやジャズやクラシック、落語や朗読など、意外と幅広く置いてあるので、新しい出会いがあるかもしれません。

また、映画やアニメや音楽などの映像資料が置いてあり、専用ブースで鑑賞できる図書館もあります。

イベントに参加する

図書館によっては、ビブリオバトルや、絵本の読み聞かせなどのイベントを企画していることもあります。

地域の特色を活かしていたり、スタッフが面白いアイデアを出している図書館もあるので、他にはない出会いや発見があるかもしれません。

図書館の中のコーナー

図書館の中には色々なコーナーがあります。

図書館によって少しずつ異なりますが、一般的には以下のようなコーナーがあります。

カウンター

カウンターは、本の貸出や返却や利用登録などを行う場所です。

また、図書館スタッフに図書館の利用方法について質問することもできます。

レファレンス

レファレンスは、目的の本が置いてある場所や、知りたい情報の探し方について相談する場所です。

スタッフが、目的の本が置いてあるかどうかや、知りたい情報がどの本に記載されているかなどを調べるお手伝いをしてくれます。

レファレンスがない場合は、カウンターで質問することも可能です。

検索用コンピューター

検索用コンピューターは、目的の本が図書館に置いてあるかどうか、貸出中かどうか、どの辺りに置いてあるかなどを自分で調べるための機械です。

開架式書架

開架式書架とは、利用者が自由に本を取り出して閲覧できるようになっている書架のことです。

閉架式書架

閉架式書架とは、利用者は自由に本を取り出すことができない書架のことです。

利用者は、スタッフに依頼して目的の本を書庫から取り出してもらい、閲覧したり貸出したりします。

図書館の本の並び方

図書館の本には、数字やカタカナが書かれた下図のようなラベルが貼られています。

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一番上のマスの数字を分類記号といい、本の種類を表します。

二番目のマスのカタカナを図書記号といい、作者の名前の頭文字を表します。本のタイトルの頭文字である場合もあります。

三番目のマスの数字を巻冊記号といい、シリーズ物の巻数を表します。

図書館では、一般的にこのようなラベルに従って、種類ごとに作者順に本が並べられています。

日本のほとんどの図書館において、分類記号は、日本十進分類法(NDC)に基づいて決められています。

日本十進分類法では、全ての本を内容によって1類から9類までに分類し、どれにも当てはまらないものを0類として、下記のように全部で10グループに分けています。

0 総記
1 哲学
2 歴史・世界史・文化史
3 社会科学
4 自然科学
5 技術・工学
6 産業
7 芸術・美術
8 言語
9 文学
(日本十進分類法 新訂10版)

さらに、それぞれのグループを10種類に細分化し、2ケタ目の数字で表します。そしてさらに10種類に細分化して3ケタ目の数字で表します。

その結果、それぞれの本に「913」などの分類記号が与えられます。

例えば、「913」の1ケタ目の「9」は、文学を表します。

2ケタ目の「1」は、日本文学を表します。

3ケタ目の「3」は、小説・物語を表します。

そして、この分類記号ごとに本が並び、同じ分類記号の中では、図書記号に基づいて作者順に並んでいるのが基本です。

ただし、日本十進分類法を基本としつつ、図書館ごとに部分的に異なる分類を採用している図書館もあります。

例えば、日本文学には分類記号を与えず、アルファベット「X」とする場合などもあります。

また、絵本は「E」、紙芝居は「C」というようにアルファベットを付けたり、色のラベルを付けたりして、日本十進分類法によって分類しないのが一般的です。

図書館の種類

図書館は、利用者の種別によって、国立図書館、公共図書館、大学図書館、学校図書館、専門図書館、その他の施設に設置される図書館に分けられます。

そして以下のように、サービス対象や根拠法令が異なっています。

国立図書館

日本において国立図書館の機能をもっているのは、国立国会図書館です。

根拠法令は国立国会図書館法で、国を代表する図書館として国民全体をサービス対象としており、国会の活動もサポートしています。

また、国内の図書館ネットワークの中心であり、「図書館の図書館」として、国内出版物を網羅的に収集して保存しています。

現在は、東京本館、関西館、国際子ども図書館の三つで構成されています。

公共図書館

公共図書館とは、地域住民のために無料で図書館サービスを提供する図書館で、図書館法に基づいて設置されます。

日本では、地方公共団体が設置するものを公立図書館、法人等(一般社団法人、一般財団法人等)が設置するものを私立図書館としており、両者を合わせて公共図書館といいます。

資料の貸出だけでなく、地域に関する情報の提供や、イベントの開催など、地域住民のニーズに合わせて幅広いサービスを提供しています。

大学図書館

大学図書館とは、その大学の構成員である教職員と学生を主なサービス対象とし、教育と研究のために、必要な資料を収集・整理して提供する図書館です。

大学図書館の設置については、大学設置基準によって決められています。

最近では、図書館を地域の人にも開放したり、公共図書館との連携を行う大学も増えてきています。

学校図書館

学校図書館とは、小学校・中学校・高等学校などの学校に設置される図書館で、学校図書館法に基づいて設置されます。

学校図書館は、こどもたちに本と接する機会を提供したり、学校のカリキュラムを支援することを目的としています。

近年、学校図書館も公共図書館との連携が活発になってきています。

専門図書館

専門図書館とは、企業や研究機関などの特定の組織に付属して設置され、その組織の構成員を対象として、その組織の目的を実現するために設置された図書館です。

一般的には、その組織が必要とする情報を収集・提供するため、利用者もその組織の範囲に限定されていることも少なくありませんが、一般公開されている図書館もあり、専門的な領域の情報を提供している場合もあります。

その他の施設に設置される図書館

その他の図書館としては、点字図書館、病院患者図書館、刑務所図書館などがあります。

点字図書館は、身体障害者福祉法に基づいて設置されますが、それ以外は、法的な裏付けはありません。

点字図書館は、点字図書や録音図書を製作・収集・提供し、公共図書館の視覚障害者サービスと連携して活動しています。

色々な図書館(準備中)

今後、色々な魅力的な図書館を紹介していきたいと思います。

お楽しみに。

 

最後まで読んで頂きありがとうございます☆