2016/04/19
おとなの映画感想文。〜泣ける映画編〜
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僕はあまり感情を表に出せない。「辛い」とか「嫌だ」といった負の感情は特にそうだ。
辛い出来事がないわけではない。辛い出来事に出会ったとしても、負の感情を無意識的に感じないようにしているのだと思う。感情を表に出せないのは苦しいから、感じることすら避けているような気もする。
でも、負の感情は僕の中に存在している。
映画は、自分の気持ちを代弁してくれることがある。
共感してしまう台詞や、見入ってしまう情景は、自分の気持ちと強く繋がっていると思う。
自分の気持ちが、台詞や情景として吐き出されたとき、涙が流れることがある。一種のカタルシス効果と言えるかもしれない。
今日は、僕のそんな経験と映画の断片を思い出してみる。
ショーシャンクの空に
無実の罪でショーシャンク刑務所に収監された主人公が、それでも希望を失わずに生きていく姿が描かれる。
刑務所の中での友情と別れを経て、最後の再会のシーンが泣ける。特に言葉のない情景がとても良い。
ストーリーではなく、言葉のない表現ということ自体に、僕は感動しているのかもしれない。
いぬのえいが
この映画は、犬と人の触れ合いをテーマとしたオムニバス映画で、11本の短編で構成されている。
その中の一つ「ねぇ、マリモ」では、少ない言葉で人の気持ちと犬の気持ちを表している。
子犬のマリモと共に成長していく少女が、犬と暮らす楽しさと悲しさ、マリモへの想いを語る。
それに対するマリモからのお返事が泣ける。普段はわかりにくい犬の気持ちを、人の気持ちと同等に、違和感なく、柔らかく表現している。
お互いの想いが伝わる。見ていて嬉しい気持ちになれる。
魔女の宅急便
子供の頃から何度も見ているが、最近、もう一度見てみた。
僕は、一旦その作品の世界観に入り込んでしまうと、涙が止まらなくなることがある。
世界観に泣かされているような感じだ。世界観に浸って安心することができれば、気持ちが溢れ出すのかもしれない。
嬉しいとか悲しいとか、そのあたりはあまり明確ではない。どう感じているのかは、正直、よくわからない。ごちゃ混ぜな感じでもある。
見終わった後は、全てを出し切った感じがする。
モンスターズ・ユニバーシティ
この映画の前作「モンスターズ・インク」も安心の世界観に浸って泣けた。
この映画では、前作から過去に遡り、主人公マイクとサリーの大学時代が描かれている。
自分の弱さについて、否定したり肯定したりしながら、悩んで打開していくマイクに共感する。
新たな視点を得て、視界が広がったときの爽快感が心地いい。
僕が封印している劣等感を解放してくれて、さらに、別の捉え方も示してくれるという、芯があって、しなやかな作品だと思う。
最後まで読んで頂きありがとうございます☆
良い音楽を繰り返し聴くように、心地いい映画は繰り返し見ます。
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