2016/12/26

シェアハウスの一冊『カラフル』森絵都

[ シェアハウスの本たち ]

大きなあやまちを犯して死んでしまい、輪廻のサイクルから外されてしまった「ぼく」の魂。

でも、天使の抽選に当たり、再挑戦のチャンスを得た。

自殺を図って死んでしまった少年「小林真」の体にホームステイし、自分のあやまちを思い出せば、輪廻のサイクルに戻ることができる。

自分の体を離れたからこそ見えてくること。

「ぼく」は、たくさんの色があったことに気付いていく。

「ぼく」の中にも、「ぼく」の家にも、「ぼく」の家族にも。

黒もあれば白もある。

赤や青や黄色も、明るい色や暗い色も、きれいな色やみにくい色もある。

見る角度を変えれば、見える色も変わってくる。

やさしい色が見えたり、いじわるな色が見えたり。

少し変な色が見えたり、少しふつうの色が見えたり。

どれが本当なのか。

あまりにもカラフルだから、僕たちは迷っている。

 

最後まで読んで頂きありがとうございます☆