2016/11/25

シェアハウスの一冊『発達障害とどう向き合うか』吉濱ツトム

[ シェアハウスの本たち ]

僕たちは、何かが得意で、何かが苦手。

弱い部分と強い部分がある。

とても元気に動き回れるときもあるし、風邪をひいて寝込んだり、転んで怪我をするときもある。

笑うこともあるし、泣くこともある。

嬉しいときも、悲しいときもある。

きっと僕たちは、グラデーションのような存在なのだと思う。

この本の中でも、生まれつき心臓が弱かったり、肝臓が悪かったり、脳に傷があったり、完全な健康体という人はいない、と書かれている。

著者の吉濱氏も発達障害の生きづらさを経験してきた方であり、発達障害も特徴や個性の一つ、という考え方を前提として、生きづらさを感じる部分については症状を軽減し、さらには才能を見つけ出して活躍するためのヒントが書かれています。

自身が発達障害だと気付き、様々な症状に苦しみながら、少しずつ改善して生きづらさを克服してきた過程も書かれています。

また、その後、発達障害カウンセラーとなって対応してきた事例も紹介されています。

その中では、具体的な対応策も書かれているので、自分自身のことや身近な人の生きづらさを考え、改善していくヒントが得られるかもしれません。

また、発達障害の基本概念や、セルフチェックのやり方、日本における治療の現状などについても、専門的ではない言葉で記載されているので、発達障害についてとても理解が深められる本です。

 

最後まで読んで頂きありがとうございます☆