2017/05/11

家の真ん中。

[ シェアハウスの雑談 ]

どの家にも、家の「真ん中」みたいな場所があると思う。

どこを真ん中と感じるかは、人によって、家族によって、暮らし方や考え方よって、異なると思う。

料理が大好きで毎日三食必ずつくるという人は、キッチンを家の真ん中と感じるかもしれない。

みんなが集まるリビングを真ん中と感じる人もいるだろうし、ゆっくりと一人の時間を過ごす個室を真ん中と感じる人もいるだろう。

このシェアハウスの真ん中は、家の顔である本棚があり、たくさんの本が並んでいるリビングだと思う。

リビングは、ときにはみんなでご飯を食べたり、読みたい本を探したり、お客さんと話したりする場所だけれど、常に人が集まる場所かというと、そうではない。

みんなが常にいる場所、という意味での真ん中ではなく、家の真ん中としてみんなが意識している場所、という感じだ。

普段は、例えばキッチンの小さなダイニングテーブルのところに集まって話していることが多い気がする。

この家のキッチンは、「真ん中」に対して「周辺」といえそうだけれど、そこも大事な居場所なのだと思う。

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「本の密度」みたいなことを考えてみると、このシェアハウスの中では、リビングの本の密度がもっとも高い。

リビングの他、キッチンやトイレにも少しだけ本が置いてあるし、個室で本を読むこともあるので、リビングの周囲は段々と本の密度が低くなるようなイメージだ。

玄関を出ると、本の密度はさらにぐっと低くなる。本屋や図書館に入ると、また密度が高くなる。もしかすると、どこかの家には大きな書斎があり、急に本の密度が高くなるスポットもあるかもしれない。

まちの本密度マップみたいなものをつくってみると、案外色々なところに密度の高い場所があったりするかも。

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家に「真ん中」があるのと同様に、まちにも「真ん中」があるように思う。

駅であったり、会社であったり、自分の家であったり、お気に入りの喫茶店であったり、これも人によって異なるだろう。

そして、僕たちは「真ん中」と「周辺」を行き来しながら暮らしている。

誰かと誰かの「真ん中」が重なることもあるだろうし、誰かの「真ん中」が誰かの「周辺」である場合もあるだろう。

「真ん中」と「周辺」は協力しながら、ときには反転しながら、僕たちの暮らしを支えてくれている。

 

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