2016/06/15

「きく」のいろいろ。

[日々の想い]

「きく」ということはとても奥が深いなぁと、いつも思います。

いろいろな場面で「きく」という行動をしていますが、常に考え中で、常に模索中で、常に実験中、という感じです。

今日は、「きく」ことについて、僕が考えていることや大切にしていることを書いてみたいと思います。

ここ最近の僕のまわり。

特にこの4、5年くらい、以前に勤めていた職場の同僚や友人で、うつ病と診断されて休職する人や、診断はつかなくても心の悩みや人間関係の悩みなどをもっている人も多く、様々な話を聴いてきました。

身体や心の不調を解決するためには、医学や心理の専門的な知識が必要な場合もあり、以前に比べると、精神科やカウンセラーといった存在が身近になってきていることは、良いことだと僕は思っています。

それに加えて、悩んでいる人がもう一度立ち上がり、新たな一歩を踏み出すためには、もう少し近くにいる人や、何でもない第三者の存在もとても大切だと思います。

近くにいる僕や、そばにいるあなたが、「きく」という行動を起こすことは、苦しんでいる人にとって大きな支えになると、僕は考えています。

「きく」が先にある。

相手の言葉が先にあって、自分の「きく」があるように思いがちです。

でも、自分の「きく」が先にあってこそ、相手の言葉が生まれる、と僕は考えています。

つまり、「きく」ということは、受動的な行動ではなく、能動的な行動だということです。

誰かが辛そうなときに、「何かあったの?」と声をかけることは、相手の言葉より先にある能動的な「きく」という行動です。

また、普段から話しやすい関係づくりを心がけることも、能動的な「きく」といえます。

さらに、相手が話してくれたときに、積極的に「きく」ことで、また話そうかなと思ってもらえることもあり、これは次回の「きく」につながっているわけです。

自分が溺れているときに溺れている人にはつかまりたくないわけで、自分が成長して泳げるようになることも、「きく」ことの根本としてあるように思っています

「きく」のいろいろ。

「きく」は漢字で書くといろいろあります。

「訊く」(ask)。

「訊く」は、尋ねる、問う、責めるなど、相手に質問して答えを要求するような意味があります。

話を進める上で、質問が必要な場合もありますが、相手の行動を強制したり拘束したりすることがあることを知っておくことも大切だと思います。

「聞く」(hear)。

「聞く」は、聞こえる、声が耳に入るなど、音声を耳に感じとるような意味があり、聞く側が少し受け身といえます。

聞く側にとって都合の良い部分だけを主に聞きとっている場合もあります。

「聴く」(listen)。

「聴く」は、聴こうと努力する、熱心に聴くなど、上記の2つに比べて相手を理解しようとする気持ちが強いといえます。

傾聴という言葉があるように、積極的に耳を傾けるという意味もあります。

これらの「きく」は、場面や関係性に応じて使い分けは必要ですが、自分の「きく」次第で、相手から生まれる言葉も大きく変わってくるので、自分の行動を意識してみることはとても大切だと思います。

 

最後まで読んで頂きありがとうございます☆

小さな行動も「きく」につながる。

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