2016/01/20

屋上のような場所。

[日々の想い]

屋上のような場所がつくりたい、とずっと思っていた。

屋上は、何か特定の目的をもった場所ではない。

ただそこに居ても良いし、何か好きなことをしても良い。

毎日移り変わる景色を眺めても良いし、たばこを吸ったり仕事をさぼりに来ても良い。

ときには愛を語らう場になるかもしれないし、一人で考え事をする場になるかもしれない。

特定の目的から解放された場所であるからこそ、つくる側の想定以上の、大きな可能性があるように思う。

既存の枠組みを越えた発見や驚きもあるかもしれない。

でも、そんな場所がどうやったらつくれるのかわからなかったし、今も正直わかっていない。

何かをつくろうと考えた時点で目的が生まれてしまいそうだし、何もない真っ白な場所では手掛かりもきっかけもなく、何も起こらないような気がする。

つくろうと思うとつくれない、そんな場所なのかもしれない。

考えてみると、屋上は最上階の部屋を守る屋根としてつくられ、その結果として生まれた場所とも言えそうだ。

運動するための体育館や、歌を唱ったり楽器を演奏したりするための音楽室は、つくろうと思ってつくられた場所で、そこでの目的や活動が想定されている。

それらとは違い、屋上はつくろうと思ってつくられた場所ではなく、目的や活動が想定されていないので、つくり手の意思や思惑を越えて、思いがけないものが生まれるのかもしれない。

このサイト『rooftop』を始める目的や理由は、もちろん僕の中にあるのだが、そんな僕の考えや想いを越えて、意外なものが生まれるような場所になれば良いなと思っている。

 

最後まで読んで頂きありがとうございます☆

屋上は、まちの「余白」とも言えそうです。

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