2018/12/15
シェアハウスの一冊『窓から見える世界の風』
[ シェアハウスの本たち ]
いろんなものごとに名前が付いているってすごいことだなぁ、とよく思います。
僕たちにも、僕たちが住むまちにも、僕たちの気持ちにも、名前が付いています。
これってそんな名前だったの、と驚くこともよくあるものです。例えば、本一つとってみても、「のど」やら「こぐち」やら「そで」やら、部分ごとに細かい名称があります。
風にもこんなにいろんな名前があるなんて知りませんでした。
この本は、世界中の風の名前や風にまつわる歴史などを丁寧に解説してくれます。「ハリケーン」や「春一番」といった聞き覚えのあるものから、「エレファンタ」や「ラビ」といった初めて聞くようなものまで、50の風が紹介されています。
著者の福島あずささんは、アジアモンスーン地域を専門とする気象学者。それぞれの風と土地との結びつきを感じてもらいたいという想いから執筆されたそうです。
絵は、絵本や映像作品などを多数発表しているnakabanさんが担当。見開き1ページに解説文とイラストが並びます。窓で切り取られる風景がとても美しい。
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名前について考えるときによく思うのは、名前が付いていないものごともたくさんありそうだな、ということです。「わたしとあなた」としかいえないような関係や、怒りや悲しみがごちゃまぜになった想い、とか。
そこにはうまく伝えられない苦しさもあるのですが、僕はなぜだか希望も感じるのです。
最後まで読んで頂きありがとうございます☆
今回ご紹介した本
窓から見える世界の風(著:福島あずさ 絵:nakaban)