2016/05/02
職場のコミュニケーションのストレスを解消して楽しく仕事をする方法。
[知識]
序章。
会社に行きたくないとか、仕事をしたくないという悩みをよく聞きます。
でも、僕たちはそもそも働きたい生き物ではないでしょうか。
そして、学びたい、伝えたいという欲求も強いように思います。
生まれた瞬間から、言葉を覚えて話そうとしたり、立ち上がって歩こうとしたり、お母さんのお手伝いをしたり、誰かの役に立ちたいという想いに溢れているように思います。
スマホ、LINEといった最近のコミュニケーションツールの普及や、ネットワークインフラの発展からも、本来、僕たちのコミュニケーション欲求や伝えたい欲求は強いことがわかります。
でも、実際に仕事を進める上では苦手な人と接する必要もあり、コミュニケーションを取ること自体が面倒だと思ったり、お互いに伝えたいことがうまく伝わらずもどかしさを感じることもあります。
伝えたい欲求や働きたい欲求はあるけど、コミュニケーションへの苦手意識や面倒くささが阻害要因となり、欲求が解消されない状態となっているわけです。
ここでは、主に職場のコミュニケーションのストレスを解消して、伝えたい欲求や働きたい欲求を満たし、楽しく仕事をする方法について書いていきたいと思います。
職場で過ごす時間は約8時間(一日の約1/3)と考えてもかなり長い時間です。その時間を少しでも楽しいものにしていけば、暮らし全体を楽しく変えていけます。
第1章では、ストレスとはそもそも何か、ということを記載しています。ストレスの仕組みや要因について知ることが、ストレスへの対応の第一歩だからです。
第2章では、コミュニケーションとはそもそも何か、ということを記載しています。コミュニケーションという言葉は日常的に使われていますが、改めて様々な側面から記載してみました。
第3章では、ストレスを減らすコミュニケーションについて具体的に記載しています。苦手な人との接し方や、簡単にできる取り組みなどを記載してみました。
構成の都合上、章を分けて記載しましたが、どの章から読んで頂いても大丈夫です。そして、もし少しでも共感する部分があれば、実践に取り入れてもらえると幸いです。
[目次]
第3章:苦手な人との接し方。ストレスを減らすコミュニケーション。
第1章:ストレスとはそもそも何か。
第1章では、ストレスとはそもそも何なのか書いていきます。ストレスについて知ることが、ストレスを減らす鍵になるからです。
まずは、僕たちに備わっているストレスに対抗する力について記載します。
1-1:ホメオスタシスとは。
僕たちには、身体の内外の環境が変化しても、常に自分の身体を一定に保とうとする機能が備わっています。この機能をホメオスタシス(恒常性)といいます。
僕たちはホメオスタシスのおかげで、例えば、暑い日には汗をかいて熱を発散したり、水分補給が必要になったらのどの渇きを感じさせたりして、体温や水分量などの状態を一定に保ち、生命を維持することができています。
基本的には僕たちが意識しなくても、ホメオスタシスは身体を一定に保つように働きます。
でも、暑い日に長時間、水分補給もせずに過ごしていると、脱水症状で倒れてしまうように、ホメオスタシスの限界を超えると様々な不調が引き起こされてしまいます。
そうなる前に水分補給をしたり、日陰を探したり、何らかの意識的な対策が大切になってきます。
このような生体的なホメオスタシスに加えて、心理的なホメオスタシスも僕たちには備わっています。
例えば、怒られて落ち込んでも時間が経てば忘れたり、気にならなくなったりして、普段の気持ちに戻ることができます。ホメオスタシスによって、僕たちは心理的にも一定に保たれているわけです。
でも、過度に、継続的に怒られたり、恐怖や不安の状態が続くと、ホメオスタシスの限界を超えてしまい、普段の気持ちに戻れないこともあります。
さらには、僕たちの身体をコントロールしている神経系・免疫系・内分泌系のバランスも崩れ、様々な身体の不調が現れる場合もあります。
暑い日に水分補給をするように、心理的にも何らかの意識的な対策が必要になってくるわけです。
1-2:ストレスとは。
ストレスとは、上述のように、身体の内外の環境が変化したときに、ホメオスタシスが身体を一定に保つように反応している状態のことです。
外部からの刺激自体をストレスと呼ぶこともありますが、ここでは、それはストレス要因といい、それに対する身体の反応をストレス反応といいます。
ストレス要因には下記のように様々なものがあります。
・物理的要因:温度、湿度、騒音、振動、照度など
・化学的要因:粉塵、ホルムアルデヒドなど
・生物学的要因:細菌、ウィルスなど
・心理社会的要因:失業、仕事、家庭問題など
また、結婚や昇進など周りの人から見ると良い出来事も、本人にとっては大きな環境の変化であるため、ストレス要因となる場合も少なくありません。
そして、ストレス反応には下記のように様々なものがあります。
・身体症状:睡眠障害、食欲不振、性欲の変化、頭痛、耳鳴りなど
・精神症状:緊張、不安、焦燥、怒り、抑うつ気分、意欲低下など
・行動反応:飲酒量の増加、喫煙量の増加、生活リズムの変化など
ストレス反応が一時的なものであれば問題は少なく、例えば、不安な気持ちになるからこそ、しっかりと準備ができたりします。
でも、夜に眠れないことで朝は起きれなくなり遅刻を繰り返すなど、社会生活に支障が出てきている場合は注意が必要です。専門医に相談する必要もあるかもしれません。
どちらにしても、まずはストレスに気付くことが、ストレスに対応する第一歩だと思います。
1-3:認知について。
上述のように、様々なものがストレス要因となり得ますが、ある状況や出来事がストレス要因となるかどうか、また、どの程度の強さのストレス要因となるかは、人それぞれ異なります。
その状況や出来事をどのように認知するかは、人それぞれ異なるからです。
例えば、上司に怒られたことに対して、どうせ自分は駄目な人間だと考えるのか、自分の成長のためのチャンスと捉えるのか、人それぞれ異なります。
どの捉え方が良いとかではなく、同じ出来事を経験しても、認知の仕方やストレスの感じ方は異なるということです。
自分の認知の癖のようなものを知ることは、ストレスを減らす鍵になります。
1-4:ストレスへの対処について。
ストレスに対処して、ホメオスタシスを維持しながら暮らすためには、ストレス要因を除去・軽減することと、ストレス耐性を強化することという2つのアプローチが大切です。
でも、職場においては、環境が変わったり苦手な人がいなくなることは稀ですし、そう簡単に転職するわけにもいきません。
そのため、ストレス耐性を強化することも必要になってきます。ストレス耐性を強化するためには、ストレス要因との付き合い方を工夫したり、認知や考え方を変えてみることも大切です。
例えば、重い荷物を運ぶ作業を、単純に辛い仕事と捉えるか、筋トレになってラッキーと捉えるかによって、ストレスや仕事への意欲は大きく変わります。また、比喩的にいえば、作業を繰り返すことで筋肉が付いて、仕事への耐性が高まっていきます。
職場でのコミュニケーションについても同様のことがいえます。
相手はそう簡単に変えることができませんが、自分は変えることができます。
コミュニケーションや相手に対する認知を変え、少しずつ実践してみるだけで、ストレス耐性が強化され、もっと楽しく、もっと楽にコミュニケーションが取れると思います。
[第1章のポイント]
・僕たちにはストレスに対抗する力、ホメオスタシスが備わっている。
・ホメオスタシスには限界がある。
・様々なものがストレス要因になり得る。
・ストレスに対処するためには、認知を変えてみることも大切。
第2章:コミュニケーションとはそもそも何か。
第2章では、コミュニケーションとはそもそも何か、様々な側面から書いていきます。
コミュニケーションという言葉は日常的に使われていますが、形の見えない曖昧な言葉でもあり、それゆえに対応が難しいともいえます。
この章は、コミュニケーションについて改めて考えてみることで、コミュニケーションにおけるストレスを軽減するヒントを得ることを目的としています。
2-1:僕たちのコミュニケーション欲求は強い。
先にも書いたように、近年のスマホやネットワークの発達、LINEやFacebookといったSNSの普及からもわかるように、僕たちのコミュニケーション欲求はとても強いと感じます。
また、自分の想いや考え方を発信したり、解決しなくても愚痴を吐き出した後で、スッキリした気分になることもあります。
カタルシス効果といわれますが、話すことで気持ちの余裕が生まれたり、客観的にものごとを見られるようになったりするので、話すこと自体にも意味があります。
プライベートでは、このコミュニケーション欲求は比較的簡単に満たされるかもしれませんが、職場では、伝えたいことが相手に伝わらなかったり、相手の言っていることが理解できなかったりして、欲求不満に陥ることも少なくありません。
仕事において、人と関わることを避けるのはほぼ無理であるといえます。
でも、逆に考えると、コミュニケーションをうまく取ることができれば、多くストレスを減らし、欲求を満たし、もっと楽しく仕事に取り組むことができます。
また、休日の終わりに仕事のことを考えてしまうように、仕事は暮らしの大部分を占めているので、より良い暮らしを考える上でも、職場のコミュニケーションのストレスを減らすことは大切だと思います。
2-2:コミュニケーションはキャッチボールに例えられる。
ありきたりですが、コミュニケーションはよくキャッチボールに例えられます。
言葉というボールを投げて相手が受け取り、今度は逆に相手がボールを投げて自分が受け取ります。
この繰り返しでキャッチボールが成り立つのですが、ときには、相手がキャッチできないところにボールを投げてしまったり、相手のボールをうまくキャッチできないこともあります。
どのあたりに投げれば相手がキャッチしやすいのか、特に初めはお互いにわかりにくいものです。
そのため、まずはボールを手渡しすることから始めるのが良いのではないかと、僕は思っています。
お互いにキャッチしやすい位置など、暗黙の了解が増えてくれば、少しずつ距離が離れていってもキャッチボールが可能なはずです。
暗黙の了解の中には、お互いにスポーツの経験があるかどうか、グローブを持っているかどうか、そもそも何のボールを投げるのか、など様々な要素が含まれます。
また、キャッチしたときには「ナイスボール!」などと声をかけ返すと、相手も受け取ってもらえたことに安心し、さらにうまくキャッチボールできるかもしれません。
2-3:コミュニケーションの仕組み。
前項で、コミュニケーションは言葉のキャッチボールと書きましたが、言葉だけではなく、コミュニケーションは、表情や身振りといった非言語や、口調や言葉遣いといった準言語も加わって成り立っています。
つまり、コミュニケーションは、送り手から受け手へ、言語や非言語によってメッセージが伝わること、ということができます。
送り手は、自分の頭の中に浮かんだ伝えたいことを、言語や非言語によって表現しようとします。伝えたいことを言語や非言語に置き換える作業を記号化といいます。
例えば、感情を伝えようとする場合、言葉よりも感情の方がたくさん存在するので、記号化はとても難しいと感じることもあります。
そこで、表情や身振りといった非言語が重要な役割を果たすこともあります。
送り手によって発信された言語記号や非言語記号の集まりをメッセージといいます。
受け手はメッセージを受け取りますが、メッセージ自体に意味があるのではなく、メッセージから意味を読み取る受け手の頭の中に初めて意味が生じます。
受け手がメッセージから意味を読み取る作業を記号解読といいます。意味の読み取り方は、人それぞれ異なるので、誤解が生じる場合もあるわけです。
そして、メッセージの受け手には必ず何らかの影響が生じます。メッセージに触発されて次のメッセージを送り返してきたり、表情が変わったり、心の中に変化が起こったり、様々な影響が生じます。
このようなメッセージの送受信が繰り返されて、コミュニケーションが成り立っていきます。
2-4:コミュニケーションの基本原理。
コミュニケーションには、いくつかの基本原理があります。
(1)コミュニケーションは意識的、かつ、無意識的。
コミュニケーションは、意識レベルと無意識レベルの両方によって成り立ちます。主に、言語的メッセージが意識レベルのコミュニケーションに関係し、非言語的メッセージが無意識レベルのコミュニケーションに関係します。
例えば、にっこり笑うと、相手は無意識的に楽しい気持ちになったり、自分の話が理解された安心感を感じたりします。
(2)コミュニケーションは不可逆的。
コミュニケーションは不可逆的です。送り手が発信したメッセージが受け手に受信されると、そのメッセージを元に戻すことはできません。
訂正したとしても、それは訂正という新しいメッセージとなります。
(3)コミュニケーションは組織的。
コミュニケーションは組織的です。
送り手のメッセージだけでなく、騒がしい場所や静かな場所といった物理的状況や、上下関係といった社会的状況も関わり合い、組織的に構成されます。
2-5:コミュニケーションの機能。
この項では、コミュニケーションが僕たちにどのように役立っているのか記載していきます。
コミュニケーションには様々な機能がありますが、大きく分けると根源機能、一次機能、二次機能の3つに分けられます。
(1)根源機能
コミュニケーションの最も基礎となる根源機能は意味伝達機能であり、この機能によって、送り手と受け手との間で意味の共有が可能となります。
(2)一次機能
意味伝達機能に基づき、コミュニケーションには3つの一次機能(情報機能、影響機能、娯楽機能)があります。
情報機能によってお互いに情報を送受信できたり、影響機能によってお互いに影響を与えることができたり、娯楽機能によって相互作用を楽しむことができたりします。
(3)二次機能
さらに、一次機能が関わり合って、3つの二次機能(自己成長機能、人間関係形成機能、課題解決機能)があります。
自己成長機能によって自己や他者や社会の理解を深めて成長できたり、人間関係形成機能によって親しい人間関係を発展させることができたり、課題解決機能によって情報収集や相互支援をしながら課題に取り組むことができたりします。
[第2章のポイント]
・僕たちのコミュニケーション欲求は強い。
・まずはボールを手渡しするところから始める。
・コミュニケーションは、言語記号と非言語記号のやり取り。
・コミュニケーションによって、人間関係が発展したり、課題が解決できたりする。
第3章:苦手な人との接し方。ストレスを減らすコミュニケーション。
職場のコミュニケーションにおいて最もストレスを感じるのは、苦手な人と接するときではないでしょうか。
相手を変えることは難しいし、苦手な人がいなくなったり転職したりするのも難しいので、自分の認知や考え方を変えたり、苦手な人とうまく折り合いをつけていくことも大切です。
第3章では、主に職場での苦手な人との接し方や、ストレスを減らすコミュニケーションについて、具体的に考えていきたいと思います。
僕が以前の職場(ゼネコン)に居た頃に、様々な人と接する中で学んだことを含めて書いていますが、職場以外でのコミュニケーションにも役立つかもしれません。
また、さらに具体的なコミュニケーションの技術については、こちらを参考にしてみてください。
会話が苦手な人のためのコミュニケーションの技術(基礎技術編)。
3-1:「体の大きな子供」には優しく接してあげる。
上司や年上の人と接するときには、特に気を遣ってしまい、大きなストレスを感じることも少なくありません。
様々な指示を受けることもありますし、ときには怒られることもあります。こちらから仕事の報告や相談をする必要がある場合、苦手な上司や先輩であれば、近づくことすら苦痛なときもあります。
こちらの行動や接し方が悪い場合もあるので反省も大切ですが、上司だからコミュニケーションが上手いかというとそうではなく、先輩だから伝えたり聴いたりするのが上手いかというとそうではないようです。
むしろ、言い方は悪いですが、コミュニケーションが下手なのに上手いと思い込んでいる、子供のような大人は多いように感じます。そのような人は、体は大人で中身は子供(逆コナンくん)なわけです(笑)
子供には優しく接してあげる必要があります。子供に対してイライラして、エネルギーを消耗するのは無駄な行為ともいえます。
心の中ではかわいそうな人だと思って少し見下して、優しく接してあげると良いと思います。
こちらからボールを優しく手渡してあげれば、投げるエネルギーも必要ないし、相手もキャッチしやすいはずです。また、近くでボールを受け取ってあげれば、こちらがボールを受けるときの衝撃も小さくなります。
こちらの受け止め方を少し変えるだけで、お互いにストレスの少ないコミュニケーションが可能になります。
3-2:「攻撃的な人」にはあえて近づいてみる。
相手は攻撃するつもりはないのかもしれませんが、こちらは攻撃を受けているように感じることはよくあります。
攻撃的な人からは距離を取りたくなりますが、あえて近づいてみる方が攻撃を受けない場合もあります。
ボクシングでいうとクリンチ(相手に抱きついちゃうやつ)です。近い距離にいる相手にはパンチが打てないのです。
また、攻撃的な人は、怯えや怖さを感じているために攻撃をしてきている場合もあります。
そのような場合にも、自分は味方であることを近くで示してあげると、安心して攻撃をやめてくれることがあります。
『風の谷のナウシカ』で、ナウシカがテトと初めて触れ合うシーンがまさにそれです。怯えていたテトは、初めナウシカに噛みつきますが、ナウシカが味方だとわかるとなついてくれます。
職場などでどうしても攻撃的な人に接する必要がある場合、あえて近づき、怯えや怖さを理解してあげて、味方であることを伝えていけば、意外と楽に付き合えるようになります。
3-3:「嫌いスパイラルな人」の良いところを探してみる。
何かの理由で一度嫌いになると、根本的には関係ないのに、その人の髪型が嫌い、服のセンスが嫌い、話し方も嫌い、出身地も嫌い、その人が好きな物も嫌い、話したくない、見たくもないなどと、嫌いスパイラルに陥ってしまうことがあります。
そんな嫌いスパイラルを断ち切るためには、一つでもその人の良いところを探してみることが大切だと思います。
話し方は嫌いだけど皆にきちんと挨拶をしているなぁとか、服のセンスは嫌いだけど清潔感はあるなぁとか、どんな小さなことでも良いと思います。
嫌いなところを見つけるのは簡単ですが、好きなところを見つけるのは意外と難しいものです。でも、見つけようと努力しているうちに、思いもよらない発見があったりもします。
「人の振り見て我が振り直せ」というように、自分自身の行動の改善にも繋がるかもしれません。
3-4:「話が長い上司」にはおもてなしの気持ちで接する。
長々と自分の自慢話をしたり、お説教をしたり、という上司がいるかもしれません。
人の話を聞くのが好きという人もいるかもしれませんが、誰にでも自分のことを話したい欲求はあり、話すことで気持ちがすっきりすることもあります。
自分の話ばかりをする人に対しては、まずは、自分の話したい欲求を抑えきれない子供と思ってしまって良いと思います(笑)
言い方は悪いですが、他に聞いてくれる人がいないかわいそうな人なのかもしれません。
そんな人に対しては、おもてなしの気持ちで話を聞いてあげるのが良いと思います。
慣れないうちは、話に頷いてあげたり、相槌を打つだけでも良いと思います。聴いていることが相手に伝われば、安心してくれるし、気持ち良く話をすることができます。
少し慣れてきたら、相手の話の中からキーワードを見つけ、それを伝え返してあげると良いかもしれません。さらに気持ち良く話してくれるはずです。
もし飲みの席などで奢ってくれるなら、さらに儲けものです(笑)
3-5:ハードルを下げまくる。
コミュニケーションに限らず、苦手なことには取り組みにくいものですので、初めはハードルを思い切り下げてみるのが良いと思います。
まずは、当たり前の行動ですが、挨拶から始めてみると良いかもしれません。少しだけ大きな声を出してみたり、相手の目を見て話したりするのも良いと思います。
次に、挨拶に一言加えてみましょう。「おはようございます。今日は暑いですね。」とか、「お疲れ様でした。今日は打ち合わせ大変でしたね。」といった具合です。
もう一歩進むと、例えば、一日一回、何の話題でも良いから話かけてみると良いかもしれません。お互いのことを知っていくことで、さらにキャッチボールはやりやすくなっていきます。
初めから難しいことに挑戦しようとし過ぎず、徐々に不安を小さくしながら取り組んでいくのが良いと思います。
3-6:嫌いな人と親しい人に近づく。
嫌いな人には近づきたくもない、挨拶もしたくない、という場合もあるかもしれません。
そんなときは、嫌いな人が親しくしている人に近づいてみるのも良いと思います。そのうちに自然と嫌いな人と接するチャンスが巡ってきたりします。
何かしらの行動を起こしているうちに自信がついて、自分の気持ちとしても接するのが苦にならないときが来るかもしれません。
直接的に接するのが苦しい場合は、その周辺から間接的に接してみることで、チャンスをうかがいましょう。
[第3章のポイント]
・体の大きな子供には優しく接する。
・攻撃的な人にはあえて近づいてみる。
・ハードルを下げて、小さなコミュニケーションから始める。
終章。
好きな仕事に就いたから楽しく仕事ができるかというと、実際はそうではないことも多いと思います。
職場に嫌いな人が一人でもいると、仕事がつまらなく感じてしまうこともあるかもしれません。
逆に、そんなに好きでもない仕事に就いたとしても、先輩が丁寧に仕事を教えてくれると、次第に興味もわき、仕事が楽しくなることもありそうです。
楽しく仕事ができるかどうかは、仕事に対する好き嫌いや興味の有無だけではなく、人間関係や職場環境が大きく影響してくるということです。
良い人間関係や良い環境を探してみることや、環境を変えようと努力することは大切ですが、自分の考え方を変えてみたり、人間関係や環境と折り合いをつけていくことも大切です。
実際に動いてみることで、さらに気づくことはよくありますので、もし、ここに書いていることに少しでも共感できたら、実験的にでも試してもらえると嬉しいです。
最後まで読んで頂きありがとうございます☆
臆病な自分を動かしやすくする。
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